みなさま、こんにちは!一澤藍子です。

急に朝晩、冷え込んだかと思えば、お昼間は『え?今、季節どれ?』って思うぐらい暖かかったり・・・寒暖差の大きい今日この頃ですが、お風邪などひかれていませんか?

今日は、ちょっとまた息子から聞いた、ほっこり話しがあったので。ここにシェアさせてくださいね。

あったかい、ホットココアでも飲みながら、ビスケットでも食べながらお読みいただければ嬉しいです。

誰かとのつながり



今年の春から高校生になった息子は、部活でフットサルに入って週に2日ほど楽しく仲間と過ごして帰ってくるようになりました。

今まではクラスのつながりしかなかったけれど、部活に入ったことによって、クラスがちがう友人もできてきたみたいです。

今日は、隣のクラスのAくんと一緒に帰ってきた!夕飯を食べながら話す息子に、『へえー、初めて聞く名前ね。』というと、部活に入って話すようになって仲良くなったと言います。

『でもさ、実はAくんは前からオレのこと知ってたんだよね、って。』

そう切り出した息子。

息子は6年一貫の学校に通っているので、中学からずっと同じ学校へ電車通学しています。

聞くところによると、彼らが中学2年生くらいの時。朝の電車でAくんが、ぐっすり熟睡をしていて、学校のある駅に着いた時に、ふと気がついた息子が、

『駅に着いたよ。』

って声をかけて起こしてあげたことがたったんだそうです。それを彼は覚えていたらしく、

『オレはあれからも何回か電車で寝過ごしてしまったことがあったけど、今までで起こしてくれたんはオマエだけやわ。』

って。もう2年くらい経っているのに、感謝してくれて覚えていてくれていたそうなのです。

当の息子は、「ああ。そうやったっけ!」くらいの感じだったみたい。

でもね、これには理由があって、決してうちの息子が気が利く良い子だ、ってお話しではないのです。


してもらって嬉しかったことを誰かに



実は、うちの息子も中学1年生のとき。慣れない通学生活で疲れてきた頃に、ついうっかり電車の中で寝てしまったことがあったんだそうです。

その時、同じ学校の高校生のお兄さんが『駅に着いたよ。乗り過ごすよ。』と、優しく声をかけてくれたことがあったんだそうです。

中学1年生のまだ幼なかった息子は、そのお兄さんのことを、『めっちゃかっこよかった!』と、ちょっと興奮気味に教えてくれたことを思い出しました。

ああ、あの時あなたも起こしてもらったことがあったもんね。それをしてあげたんやね。

そう言ったら、恥ずかしそうにうなずいていました。

誰かにしてもらって嬉しかったこと。その時、その人にお礼を言えたら、それはとてもステキなこと。でも、お礼を言えたか言えなかったかに関わらず・・・

それを今度は誰かにしてあげること。

そういうのって、『恩送り』っていうんだよ。

この言葉は私の先輩カウンセラーさんがおしえてくれた言葉です。

私が、してもらってとっても嬉しかったこと、そのことに感謝を伝えたら、じゃあそれを今度は誰かに伝えて行ってね。そう、おしえてくださいました。

私が、カウンセラーになったのも、もしかしたらこの言葉の影響もすごくあると思います。だって、自分がカウンセリングで安心感を感じさせてもらって、いっぱい胸のうちを吐き出させてもらったから。

今度は自分が、安心感を感じてもらう側になりたい。って。

hands


息子はただ、起こしてもらったことがあったから、起こしてあげただけー、って笑っていましたが、そうやって、自分がしてもらって嬉しかったことを、誰かにしてあげることは、すごくステキなことだね!って、ちょっと大げさなくらいに伝えておきました。

そして、今その子とすごく仲良くなれているなんて。送った恩から、おつりをもらっちゃったくらい。幸せなことだな、って、母として嬉しく思った出来事でした。


恩を送っていくことがこの世にあふれたら・・・とってもステキなことですね。

あなたは、どんなことをしてもらって嬉しいと記憶していますか?

ぜひそれを思い出して、小さなことから、私たちもやっていってみたいものですね。相手のためだけでなく、私たちの心もきっと、ほっこり温かくなると思うから。



・・・Aくんが、これ以上、寝過ごしてしまうことがありませんようにー。遅刻しないようにねー!!(祈)。